IoT技術とは?できることやメリット・活用事例を紹介
2023年04月17日
IT(技術/活用)
IoT技術は近年急速に発展しており、導入を検討する企業が増えています。
本記事では、IoTとはどのような技術なのか、概要やできること、メリット・活用事例を紹介します。
IoTとは
IoT(Internet of Things /アイオーティー)とは、「モノのインターネット」と呼ばれる仕組みのことです。
PCやスマートフォンなどの機器だけでなく、家電製品や車など、さまざまなモノをインターネットに接続してデータのやり取りを行う技術になります。
遠隔操作が可能な家電製品(スマート家電)など生活の身近なところで活用されているほか、医療・製造業・農業・自動車業界などの分野で活用され、省力化や効率化などに役立っています。
IoT技術によってできること
IoT技術の活用により、さまざまなモノをインターネットに接続して利便性を向上させられます。具体的には、次のようなことが可能です。
- ・モニタリング(監視)
- ・予防・予知保全
- ・データ連携
- ・遠隔制御
離れた場所にあるモノの状況を監視、遠隔操作や情報の取得・通知が可能です。それにより、「工場で迅速に異常を把握して、機器の故障を防ぐ」「需要予測から不要在庫の削減する」「作業を自動化する」などのことを実現できます。
企業におけるIoTの導入メリット
企業がIoTを導入するメリットには、主に次の2つが挙げられます。
- ・業務効率化やコスト削減
- ・ビジネスチャンスの発見
IoT技術の活用により、自動化や省人化が可能です。たとえば、工場の稼働状況を遠隔地からモニタリングすれば、現地に行って確認する必要がなり、業務効率化や人的コストを削減できます。
また、センサーでデータを取得してクラウドコンピューティングに蓄積し、ビッグデータの収集・取得が可能なため、データを分析して顧客ニーズを把握し、商品・サービスの改善や品質向上に活用することが可能です。
IoTの身近な具体例とは
IoT技術を活用したケースにはどのようなものがあるのか、具体例を紹介します。
家庭向け製品における活用事例
生活関連分野では、スマートロック、スマートスピーカー、ロボット掃除機などのスマート家電と呼ばれるものにIoT技術が活用されています。
帰宅前に外出先からエアコンのスイッチをオンにして部屋を快適な温度にしておくなど、人々が快適な生活を送るために役立っています。
製造業界での活用事例
人手不足が問題になっている製造業界では、IoT技術による省人化が注目されています。
「メンテナンス設備の状態を自動で検知し、異常が合った際にアラームを出す」「機器の動きや状態を把握して事故や故障を防止する」といった活用で、業務効率化や省人化を実現しています。
農業における活用事例
ドローンを活用した肥料・農薬の散布や、上空から撮影した画像や映像から作物の変化や病気のリスクを検知するといった活用がされています。
他にも、収穫後の出荷状態を判断する自動選別機、自動走行トラクターなどの活用により、人手や作業時間を縮小しながらも収穫量を増やす仕組みへの活用が期待されています。
まとめ
IoTはさまざまなモノをインターネットに接続し、データ取得や遠隔操作が可能になる仕組みです。生産性向上や業務効率化・省人化など、さまざまな業種で活用されています。
今後も市場は拡大していくと予想され、深刻化する人手不足の解消や労働環境の改善、ビジネスの改善などに活用が期待されます。
セキュリティ対策やコストが必要になるなどの課題もありますが、業務プロセスを改善したい企業や、自社の製品により高い付加価値を提供したい企業は、導入を検討するとよいでしょう。