Web3.0時代到来に向けた人材育成とは?需要の高い分野と技術
2023年04月24日
Web3.0
インターネットは、これまでのWeb2.0から次世代インターネットと呼ばれるWeb3.0へ移行しようとしており、新しい概念に対応できる人材育成の重要性が高まっています。
本記事では、Web3.0時代の到来に向けた人材育成に向けて、需要が伸びている分野や、注目を集めている技術について解説します。
需要が伸びている分野
Web3.0 の技術は、ゲームなどのエンターテイメント業界を中心に、さまざまな業界で活用されています。
Web3.0が活用されているサービス事例としては、NFT作品を売買できるプラットフォーム「OpenSea」や、広告オンオフの選択が可能で、表示する場合には暗号資産を獲得できるWebブラウザ「Brave」が代表的です。
また、旅行業界では、仲介者なしで宿泊予約ができる旅行予約サービスやメタバースで体験できる観光地が展開されています。他にも、歩いて仮想通貨を稼げるNFTゲームアプリや、分散型の仮想通貨取引所といった、新しいタイプのサービスが次々と展開されています。
政府がWeb3.0への取り組みを支援する意向を示していることからも、今後市場はますます拡大していくでしょう。
Web3.0で注目されている技術
Web3.0で注目されている主な技術には、次の3つがあります。
NFT
NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)は、改ざんができないデジタルデータのことです。従来デジタルデータは、複製や改ざんが容易に行えましたが、NFTはブロックチェーン技術を用いて複製や改ざんが困難になっており、データの唯一性や正当な所有権を証明できます。
メタバース
メタバースは、インターネット上に構築された仮想空間です。ユーザーは、自身の分身であるアバターを作成し、現実とは異なる空間で他者と交流できます。
DeFi
DeFiは、中央管理者を必要としない分散型金融のことです。スマートコントラクト(ブロックチェーン技術で契約を自動化する仕組み)を活用し、中央機関を介さない方法によるサービス提供を実現します。透明性が高く、高セキュリティのサービス提供が可能です。
Web3.0領域に精通した人材育成
今後Web3.0の市場は拡大を続け、NFTやメタバースといった分野が浸透していくと予測されています。基幹技術となるブロックチェーン技術の知識や技能を持つ、Web3.0領域に強い人材や企業のニーズはどんどん高まっていくでしょう。
Web3.0領域に精通した人材には、ブロックチェーンやスマートコントラクトの知識が求められます。スマートコントラクトの記述に用いられるSolidity、JavaScript・C++・Pythonといったプログラミング言語に加え、Web3.0に関連する概念を理解する必要があります。
スマートコントラクトは、現在では金融業界や保険業界、不動産業界などで用いられていますが、今後さまざまな業界に広まると予想されています。
まとめ
現在Web 2.0からWeb3.0への移行が進み、新たなサービスが次々と生まれています。政府が取り組みを支援する動きもあり、今後も市場は拡大していくことが予想されます。
企業にとっても、Web3.0を取り入れた新たなビジネスモデルの創造することが重要になっていくでしょう。そのため、ブロックチェーン技術や、スマートコントラクトを活用したアプリケーション開発など、Web3.0に精通した人材の価値も高まっていきます。